お芋料理のメール、届きました (R2・10・27) 






今年もたくさんのサツマイモが収穫できました。
コロナで世の中が騒がしかった時でも
畑では(そんなことはどこ吹く風)、日の光をすくすく浴び、
大きく元気に育ちました。










              ★

10月20日は待ちに待った「お芋ほり」大会。

行事は、実施することに意義があるのですが、
ただ単に実施するたけではつまらない…。
行事の日を楽しみに数える「わくわく感」
当日を迎えた嬉しさと素敵な体験、
その後のことだって、とても大切です。
お芋ほりの体験をおうちの人にお話しすること、
さっそく収穫したお芋をいただくこと、
お芋ほりを素材にして、絵にしたり作品を作ったり…

行事を中心にして、その前後の体験が
子どもたちの心をいっそう豊かにしていくのではないかと
私はいつも感じているところです。


              ★

さて、そのお芋の料理の写真が、
かつてバジルのパスタを送ってくださった
《pしょうのすけ》 さんから届きました。
竈(かまど)で薪をくべ、熱々のお芋の
焼き上がりとのことです。






《お世話になっております。
今週園児がとってくれたさつまいもを乾燥させて、
試しに今日家のかまどで焼いてみました。
熟成不足だったのか、乾燥不足だったのか、甘みはそれほどでしたが、
栗のようにホクホクで、優しい甘さでした》


表面が焦げていて、うわぁ、美味しそう!

お芋ほりの翌日、子どもたちからも、
「お芋、ほかほかして美味しかった!」
「おばあちゃんに、大学芋を作ってもらったよ!」
そんな声が聞こえてきました。

              ★

今回のお芋ほりでのちょっとした感想があります。
昨年度まではお年寄りの方にもお手伝いいただき、
一斉収穫で大いに盛り上がりました。



その際、「親切心」からか
あらかじめ、株の根元にシャベルを入れて芋を浮かせて
園児が労せずお芋を取り出せるようにしていたのです。

ちょっと待てよ、お芋掘りってそんなに簡単かな?
そこで、上の子どもたちには、掘る株を指定するだけで、
手に持ったスコップを使い、自力で取り組ませてみたのです。

そうすると、
「やっとお芋の頭が出てきた」「これは深いぞ」
「とても大きそう」「ぜんぜん抜けない…」
方々からそんな声が聞こえてきて、しめしめ。
結構格闘している様子が伝わってきます。





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私たち大人は、子どもに苦労させないよう
先回りをして困難な部分を取り除くことを
ついついしがちですよね。
よかれと思ってしていることですが、
子どもの成長のためにはどうなんだろう…

思い起こしてみたら、簡単にできたことより、
苦労し、試行錯誤し、やっと出来たことのほうが
達成感や成就感は大きいし、
やがて人生の思い出深い出来事となります。

意識的にそういう環境を整えることが
大人の大切な役目なのかもしれませんね。
今回のお芋ほりの教訓でありました。



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我が家では蒸かし芋と天ぷら。みそ汁の具。
せいぜいその程度ですが、皆さんのお宅では、いかがでしょうか。
手軽で美味しいお芋の料理、ぜひご紹介ください!






  ディスカバー・ビートルズ    (R2・9・11) 






久々の更新となります。

コロナ禍の真っ只中、日常、音楽に癒される場面も度々です。
今回は私の音楽のお話です。

              ★

私の世代は、モノラルからステレオに代わる黎明期。
ラジカセ(ラジオの音声をカセットレコーダーで録音する機器)で
自分だけの音楽ライブラリーが作れる喜び。
思い出すだけでわくわく感、最高です。

技術が進み、音質に勝るFM放送の番組を
オープンデッキでエアチェック(つまり録音)出来るように。
余談になりますが、
1975年3月、ベーム/ウィーンフィル来日ライブ中継、
曲目は、ブラームスの交響曲第一番です。
私は浪人の身であるにもかかわらず
録音のタイミングにひたすら集中。
今でも貴重なテープが残ってます。
でも(なので)、大学は落ちました(笑)

やがてレコードからCDやDVDへと時代が変遷していく…
いわゆるアナログからデジタルの時代へ。
いい音楽をいい音質で聴きたいがために、
貧しい資金を結構投入した記憶があります。

学生時代、レコード1枚が2300円とかして、
(下宿代は5000円とかそのくらい)
悩みに悩んで購入して、惚れ込んだ盤は
盤面が擦り切れるほど繰り返し視聴し、
その頃聴いた音楽は、体の中にたぶん沁み込み、
染み込んでそれっきりかも。
いや、何かの形で自分形成に役立ったのかもしれない。

今振り返ってみると、
私の中・高・大学生の頃、つまり1960〜70年代は
例えていうなら、地質学におけるカンブリア爆発のようなもの。
音楽のジャンルが一斉に花開いた時代です。

クラシックからスタートした音楽行脚(あんぎゃ)、
グループサウンズ全盛の時代を経験して
やがて洋楽に刺激を受けた
シンガーソングライターによるニューミュージック、
拓郎、陽水、達郎、あるいはユーミンなど、
(洋楽では絶対S&G、ジェームス・テイラー)
数えきれない素敵なミュージシャンたちと
同時代を共にしてきた嬉しさはまた格別です。

ギターを始めた頃とも重なり、
譜面はなく、繰り返し聴いて音を拾う(すなわちコピー)
いかに原曲に近い音が出せるかを競い合う。
「あれっ、今のどうやって弾いたん?」「教えて!」
それを繰り返したことで、
たいていの曲は聴くだけでコード進行がおよそ分かり、
お歌の時間、伴奏者としてお呼びがかかる人間に…。
でも残念ながら、
どっぷり音楽に浸かって勉学は後回し、
夢の実現には至らずでありました(笑)

              ★

そんな時代、キラ星のように出現して、
解散して50年になる今日でも
まったく色あせることなく日々新しい発見がある
アルバム13タイトル、全213曲の名曲。
それがビートルズです。

ビートルズをお好きな方はおられますか。

私は今ではビートルズの愛好家で
それぞれの曲にとても馴染みがありますが、
東京公演なども経て世界中で大ヒットを飛ばていた、
そのリアルタイムの60年代、
あのロックンロールにはついていけなかった。
私には最先端の音が読めなかったようです。
始めてこれはと思った曲がレットイットビー。
(レットイットビーのアルバムはビートルズが
 まさに空中分解しつつある時代のもの、
 私にはその頃までよさが分からなかったということです)

本格的に聞き始めたきっかけもひどい。
教師になって受け持ったクラスにいた吉川くんが
「先生、ぼくんちにビートルズの全セットがあるよ」
なとどいう話になって、「本当?それ貸してくれよ」
と、家庭訪問したタイミングでお借りした。
(今の時代、そんなことしたら問題になりそうだ)

すべてカセットに録音して聴き始めたのが、
なので、20代の後半からということになる。
そのカセットテープは今でもちゃんと聴けます。
いったいどれほど聴いたのだろうと思うほど、
折に触れ聴き続け、つまらないからこの曲飛ばそ、がない、
そんなミュージシャンは他にはいません。
私にはそういう存在が、ビートルズです。

              ★

話はもう少し続くのですが、
解散50周年を記念して、NHKで毎週日曜日夜、
「ディスカバー・ビートルズ」というタイトルで、
ビートルズの全盤を1曲1曲解説する
壮大な番組が放送されているのです。
ご存じでしょうか。

自動生成された代替テキスト: 
匯亟]-(日)午・“。分
ーイスカ′←・ビートルズ
DISCOVER
BEATLES
OWadaMak0t0

これはすご過ぎ。ギター好きには、
使用楽器やコード進行など、マニアックな話も盛りだくさん。
いろんなエピソードとともに、
ビートルズを振り返える素晴らしい時間となるのです。

今は便利な時代で、
「聞き逃し」というのがあって、
スマホに「らじる★らじる」のアプリを入れると、
時間など構わず、庭仕事をしていても無線wifiで
airpodsを耳に入れると聴こえてくるのです!
(弁当箱のようなカセットウォークマンを持ち歩いた時代、
あれはいったい何だったのだろう)

ビートルズとともに、
音楽を聴くための機器や方式も、
レコードからCD、ついにはストリーミングなどと
音楽環境が劇的に変化してしまいましたが、
時には、古いレコードを出しては、
アナログ音楽を聴き、けっこう好みの音だな、
そんなことでも一人悦に入ることができ、
人生、来し方(行く末)に思いを馳せると、
いつも隣には、音楽とギターがあったんだなあと、
まんざら悪くない思いです。

ディスカバー・ビートルズ、
一度聴いてみてください。

興味のない人にはつまらないかもしれませんが、
明日9月13日まで「聞き逃し」で、
アルバム「ラバーソウル」のA面が聴けます。
「ノルウェイの森」とか「ミッシェル」が有名ですね。

(無)駄文にもかかわらず、ここまで読んでくださった方、
本当にありがとうございました。

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2015年、東京ドームにて
ポール・マッカートニーのライブに行くチャンスが巡ってきました。
コンサートが始まる前の高揚感、
大音響で馴染みの曲が始まったとき、
腕を振り上げて何か叫んでいたかもしれません、おお恥ずかし…。
周りを見ると、私同様、けっこうなお年寄りが散見されました。
誰もかれも、思いはきっとあの頃に戻っていたんだろうな。
音楽は人の心にダイレクトに入り込んできます。
ああ、また子どもたちと一緒にお歌を歌いたいです。